フクシマの真実に迫る
7月9日、核戦争に反対する北海道医師・歯科医師の会と医療九条の会・北海道は、「東日本大震災・フクシマ第一原発事故5年間の軌跡─浪江町 町民の場合」と題した講演会を開催しました。当日は会員のほか、一般市民や「福島の子どもたちを守る会・北海道」の方々100人が参加しました。講師の峯廻攻守(みねまわりよしもり)医師は、2年前まで「札幌西円山病院」の院長をされていました。定年を機に福島県の二本松市に転居され、浪江町の国保仮設津島診療所で診療にあたっています。
講演では、住民の生活や健康に対する原発事故の影響、県民同士が分断されている状況など、マスコミが報道しない深刻な実態について語りました。あわせて今の政治のあり方について、ご自身の思いを話しました。
会場いっぱいの参加者からは、「国の原子力政策に対抗するためにも、私たち医師が放射線についての問題意識と正確な知識を持つことが求められることを強く感じた」などの感想が寄せられ、静かな中にも力強い先生の一言ひとことに大きな感銘を受けました。