【講演会の内容】
- 開会あいさつ
黒川 一郎 医療九条の会・北海道 共同代表(札幌医大名誉教授) - 講師の紹介
山口 二郎 九条の会・北大呼びかけ人(法学部教授) - 講演 「憲法と”こころ”の関係を考える」
精神科医 帝塚山学院大学教授) - 特別報告 「憲法『改正』論議をめぐって」
渡辺 達生氏(札幌弁護士会副会長) - 香山リカ氏と、三人の北大法学部生による対談
- 閉会あいさつ
姉崎 洋一 九条の会・北大事務局長(教育学部教授)
司会は、医療九条の会・北海道から、能條多恵子さん(全体 共同代表)堀元進さん(対談 幹事)熊谷みどりさん(対談 幹事)が、つとめました。
寄せられた感想からご紹介します。
【学生からの感想】
- 物事の背景を考える想像力と、改憲問題が身近なものであるという現実感をもつことが大事だと思いました。
- 僕は最近不安感をあおられているような気がします。官僚の不祥事とか健康ブーム、犯罪や自己の報道などで自分が揺さぶられている感じです。さらにラクな方法で本質を把握できるという幻想にとらえられています。物事をじっくり考えることが少なく、関心のある物事が偏る傾向があります。そういうことに気づかせてくれただけでも、この講演を聞いてよかったと思います。
- 私は言語障害の子、吃音の大人とつきあっています。こういう人たちはグローバリゼーションの波の中では、本当に「いらない人」になってしまう人たちです。恐ろしいことです。私は仲間を守りたい。
- 「9条の会」というので、もう少しイデオロギー的なものを予想していたので、今日は意外でした。「護憲」の立場というよりも、現在の風潮(大きな流れ)の中で、変えることには反対だという主張は新鮮でした。
- 学校の授業で現代の社会問題について教える機会が少ないと思います。教師は個人の意見よりも授業計画通りにすすめるばかりのように思います。大学の授業においても、先生は「立場を利用して」社会の問題について語ることは慎むので、大学の講義は「象牙の塔」になってしまうと思います。
- 護憲・改憲、いろいろな立場があるけれど、今日は自分がどのような立場をとればよいのかをこれから考えていくよいきっかけになりました。でも「私一人が考えて、どうなるの」と思わなくもありません。
- 憲法の話をいうのは、どうしても難しいものだと構えてしまい、なかなか身近に感じられないのが現状だと思います。なので、自分自身の生活には具体的にどんな影響を及ぼすのか、自分の生活がどう変わるのかを、リアルに感じられるようになると、よいのにと思いました。学生との対談というスタイルが斬新でした。法学部だけでなく様々な学部の学生が参加すると、もっと多様な意見が出て面白いのではと思います。
【大人たちの感想】
- 学生との対談はTV番組を見ているようで面白かった。
- 時代の説明が新鮮でわかりやすかった。いつも若者の姿を見ない9条の会ですが、今日は楽しかったです。