出口の見えない戦闘がつづくパレスチナ、シリアの現状を報告する講演会が、医療九条の会・北海道の主催で、22日に開かれました。

 昨年アフガン、シリアを取材した西谷文和さん(フリージャーナリスト)は、深夜のミサイル攻撃で一瞬にして破壊されて150人が亡くなった団地跡地や、妻と赤ちゃんを同時に失った男性の声を映像を使って紹介し、「戦争でもうけている人がいる限り、戦争は終わらない。安倍政権が自衛隊を海外に派兵すれば、必ず殺し、殺されることになる」として、「戦争だけは絶対にしてはあかんのです」と強調しました。
 昨年11月末から1ヶ月にわたって、パレスチナ、ヨルダンで医療支援活動をおこなった「北海道パレスチナ医療奉仕団」の活動と現地の状況を、猫塚義夫団長(勤医協札幌病院医師)が報告しました。猫塚医師は「イスラエルによる完全封鎖の下で、将来の展望が見えなくても懸命に生きている人たちに、これからもかかわり続けたい」と述べて、参加者へ協力を要請しました。