軍事教育、戦前の日本と同じ
パレスチナ問題からみる戦争の意味

 6月9日、医療九条の会北海道は「パレスチナ・イスラエル問題から見る戦争の意味と実態~平和と日本国憲法」をテーマに、元イスラエル兵のダニー・ネフセタイさんとパレスチナ奉仕団の猫塚義夫医師とのトーク集会をおこない、80人が参加しました。
 イスラエルはパレスチナに対して軍事占領を続け、空爆などを繰り返し、多くの尊い命と健康を奪っています。ダニーさんは、パレスチナ問題の歴史的経過と現在の状況について、「マスコミは『イスラエルとパレスチナ間の戦争』と報道しているが、世界有数の軍隊と最新鋭の兵器によるイスラエルの攻撃に対して、パレスチナは石を投げて反撃している」と、その違いを説明。
 イスラエルの子どもたちは12年間、「国のために死ぬのはすばらしい」と、軍隊の必要性を教育されていることも攻撃を続けている背景の一つであると解説し、「これは戦前の日本と同じである」と指摘。いまの安倍政権も戦争のための準備をしていると批判しました。
 パレスチナでは虐殺に反対する運動が広がっていることを紹介し、「人が集まると大きな力になる。日本でも戦争反対、脱原発の社会運動を広げよう」と呼びかけました。
 また、9次にわたってパレスチナのヨルダン川西岸とガザ地区で医療支援活動を続けている猫塚義夫医師は、「天井のない牢獄」といわれるガザ地区をとりまく深刻な実態、アメリカによるエルサレム首都移転問題、日本政府のイスラエル外交の問題点を語り、それらの解決には日本国憲法が重要と強調しました。
 参加者からは、「難しいパレチナ問題についてよくわかった」と感想が寄せられました。

元イスラエル兵・ダニー氏とパレスチナ医療奉仕団・猫塚医師とのトーク集会動画