講演会の記録
講演会の記録
呼びかけ人代表 箕輪 登氏(元郵政大臣・防衛政務次官)
 ただ今ご紹介を受けました箕輪登でございます。こうして皆さんと会っていると自分の仲間と会っているような感じがいたします。と、申しますのは、私も昭和20年、終戦の年の3月に北大を出た外科の医者であります。医者同士ですから、仲間と会ったような気持ちであります。
 先日行われた衆議院の選挙が自民党大勝で終わったことを喜ぶとともに、ある種の心配を持っております。小泉君はこの調子に乗って憲法を「改正」するのではないだろうか。
 現在の憲法九条は、戦争放棄のことを書いております。ところが、「戦争可能な九条に変えよう、集団防衛なら戦争もやむをえない」、そういう考え方であります。どこが集団防衛するんですか?アメリカに決まっているではありませんか。今のイラク戦争は憲法違反であり、自衛隊法違反であるということを私は主張しております。先般、札幌地方裁判所で自衛隊イラク派兵差し止め訴訟の公判が開かれました。私はそこで申しました。もう50年も前の話ですから、みなさん忘れているのかも知れません。防衛二法(自衛隊法と防衛庁設置法の2つであります)、これが衆議院で審議を終えて参議院でいよいよ成立する、そのときに付帯決議を参議院から出したんです。どういう付帯決議かと言いますと、簡単なんです。自衛隊はできるけれども、自衛隊の海外出動を禁止する決議というのであります。自衛隊は海外出動してはいけません。こういう決議であります。最近新聞を見てもテレビを見ても、内閣の人達は誰も言っておりません。50年もたったら忘れるんでしょうか。自衛隊法の付帯決議は生きているんです。自衛隊は海外に行ってはいけない。専守防衛だと。日本の国は武力攻撃を受けた時初めて日本の国の独立を守るために自衛隊があるんだ、センシュ防衛なんだ、海外に行ってはいけない、そういうことになっていると法廷で私はしゃべってきた。調べてください。ちゃんと記録は残っているんです。
 今一番大事な時です。自民党が勝ったために小泉さんは暴走するのではないだろうか。その暴走の1つが憲法九条の「改正」であります。戦争がいいのか、平和がいいのか、誰だって平和を望むはずであります。今は、戦争放棄の憲法であります。平和の憲法です。戦争可能な憲法に直そう、そんなばかな話があるでしょうか。集団防衛ならいいじゃないか、そんなばかな話があるでしょうか。
 みなさんは本当に心の中でわかったと思うでしょうけれども、思うだけでなく、どうか先生方の口から友達に、あるいは隣の人に呼びかけてください。そして「冗談じゃありませんよ。この憲法をいじってはいけません。9条をいじったらだめです。」ということを大いに皆さんの口から口へ、お伝えいただくことを、心からお願い申しあげて私の開会のご挨拶にいたします。
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